多言語コンプライアンス問題に対応 – 規制当局の一歩先へ
世界中の金融コンプライアンスが強化されており、同時に、コンプライアンス違反のペナルティーも強化されています。金融機関は、テロや制裁の監視者リストに照らして、顧客や取引先などをスクリーニングする必要に迫られています。記録的な制裁金を課せられたり、経営者の説明責任の追及など、金融機関の経営リスクは空前の高まりを見せています。
経営環境がますますグローバル化していく中、顧客名と監視リストの言語が異なる場合でも、的確に不正を検知する必要があります。
- コストの高い翻訳者による 1 つの翻訳だけに頼ることはできますか?
- どのような音訳で、さらにそれが正しい音訳かどうか判断できますか?
- 監視者リストに名前があるのに見逃してしまうことはありませんか?
「Rosette 名称翻訳モジュールは素晴らしい製品です。この機能のお陰で、当社の OFAC 名検査プロセスは、大いに精度が向上しました。」NCB Capitalアプリケーション開発部門長、Peter Wilkinson氏
Rosette ソリューション
Rosette は、次の 2 つのコンポーネントからなり、多くの言語の名前の翻訳・検索用に柔軟な機能セットを提供します。
名称照合モジュール 多言語での監視者リスト・フィルタリング機能。顧客名と監視者リストの言語または表記が異なる場合でも、近似候補を検出することができます。独自のテクノロジーにより、翻訳することなく、異なる言語の名前を直接比較できます。
名称翻訳モジュール 高品質な名前翻訳機能。既存のコンプライアンス・ソリューションに統合することで、コンプライアンス・プロセスの任意の時点 (口座開設、KYC (顧客確認)、監視者リスト・フィルタリング、不正モニター) で顧客名を英語に簡単に翻訳できます。
Rosette 名称照合モジュール
本製品の特長:
- 誤検出の低減
- 検出漏れの防止
- 高度なスコアリング閾値の提供
各国の文化や表記体系の違いを吸収し、文字体系の境界の内外を問わず、綴り字のゆれや間違い、さらにはいい加減なローマ字表記の名前なども処理することができます。
お客様の組織では、顧客名と制裁リストの言語が異なる場合、国際的な制裁制度に対応できますか?
米国のOFACリストのように、リスト自体に複数の言語や翻訳データが入っている場合、この問題はより深刻です。名前の翻訳に統一された標準はありません。また、名前を手動で翻訳すると、非常にコストと時間がかかる上、間違いが多く含まれてしまいます。
グローバル・コンプライアンス環境で効果的に機能する弊社のフィルタリング・エンジンを使えば、異なる言語の名前も直接照合して、リスクを抑えることができます。
- 監視者リストは多くの場合、英語でのみ提供されます。
- 顧客データは複数の言語の可能性があります。
- 翻訳プロセスで情報が失われてしまいます。
アラビア語、中国語、ダリ語、英語、ファルシ語、日本語、朝鮮語、パシュトゥ語、ロシア語、およびウルドゥ語で書かれた名前を翻訳・検索できます。
照合機能
以下の問題に対応しています。
- 異なる文字体系の名前
- 音声表記の差異
- 正字法の綴りの差異
- ニックネーム
- イニシャル
- タイトル
- 名前構成要素の欠落
- 名前構成要素の順序の差異
Rosette 名称翻訳モジュール
名称翻訳モジュール。知識ベースの翻訳エンジンを使用し、従来型のアプローチよりコストを削減しながら高い信頼性を実現しています。
自動人名・地名翻訳:
- 人間による翻訳はコストが高い上、間違いもよくあります。
- 多くの金融システムでは、アルファベットにしか対応していません。
- 音訳は不正確になりがちです。
当社独自の統計モデル、言語固有の規則セット、音声学を組み合わせ、間違いや不一致が生じがちであった従来型の音訳アプローチをはるかにしのぐ、真の翻訳機能を実現しました。
名称翻訳モジュールを使用すれば、既存のコンプライアンス・ソリューションで、複数の言語の名前を処理できるようになります。口座開設、KYC (顧客確認)、監視者リスト・フィルタリング・ソフトウェア、および不正検出ソフトウェアなどと簡単に統合できます。