ベイシス・テクノロジーのエンジニアが DI2E Plugfest 2016での感動的な勝利に貢献

DI2E Plugfest 2016 のマッシュアップチャレンジで、弊社エンジニアが参加チームを勝利に導きました。特殊部隊が敵の施設に侵入した際、限られた時間で証拠となる書類を持ち出さなければなりません。このプロセスにおいて、精度を維持したまま時間を短縮するための支援システム Operation Upshot を開発し、実用性を証明しました。

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弊社米国本社の政府サービスチームは、米国国防総省(DoD)が毎年主催している DI2E Plugfest 2016にて発表を行いました。DCGS-SOFチームとの11週間にわたる協働の結果、マッシュアップチャレンジで優勝することができ、実際の環境における相互運用性と再利用性が示されました。

Plugfest とは?

DI2E(Defence Intelligence Information Enterprise)は、DoD の情報任務分野のエンタープライズアーキテクチャーコンポーネントで,DI2E Plugfest は、DI2E における進歩発表の場として開催される年次イベントです。その内容は、POR(Program of Record)、COCOMS and Agencies、Intelligence Investment Fundや、展示(44件)、デモ発表、関連機関最高幹部の講演などが行われました。今年も4つのマッシュアップチャレンジチーム、数百人の出席者が参加しました。

マッシュアップチャレンジは、Plugfestで毎年行われるイベントの1つです。複数のDoD テクノロジーサプライヤーが、実用可能なソフトウェア、サービス、データ等を無償で作成、利用、共有します。今年、弊社は、Booz Allen HamiltonMarkLogicSDL GovernmentSplunk,  Aerstoneとチームを組み、Operation Upshot を作成しました。

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DI2E Plugfest 2016 マッシュアップチャレンジの優勝メンバー

課題

特殊部隊の現場では、敵地への潜入後、持ち帰る必要がある文書を判別する時間はほとんどありません。今年マッシュアップチームに与えらた課題は、品質を落としたり、有用な文書や情報を損なうことなく、この意思決定プロセスの短縮に役立つツールを作成するというものでした。

ソリューション

DCGS SOF マッシュアップチームでは、現場担当者が各種文書を写真撮影できるようにする携帯端末用アプリを作成しました。送信ボタンを押すと、OCRで画像がテキストに変換され、Basis Technology の Rosette®言語処理ソフトウェアが文書から重要なキーワードを抽出します。現場では、返された情報に基づいて、爆弾製造に関する文書などの機密文書をキープする一方で、無用な文書を現場に残すことができるようになります。

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Basis Technologyの顧客担当エンジニアのピーター・ハーディングが Upshot プロジェクトのソリューションのテキスト解析部分について説明している様子

Operation Upshot のワークフロー

当チームのソリューションでは、まず、現場担当者が携帯電話で写真を撮り、その写真を Operation Upshot のシステムに送信します。その後、

OCRソフトウェアコンポーネントを利用して画像をテキストに変換します。次の段階で Basis Technology の Rosette®言語処理ソフトウェアにより、文書内の言語が判別され、テキストからすべての人名、電話番号、E メールアドレス、地名が抽出されます。

最終的に、以下の情報が現場担当者に返されます。

  • 元のテキスト
  • 英語に変換されたテキスト
  • 解析結果
  • 抽出された人名
  • 監視リストでヒットした人名
  • 電話番号
  • E メールアドレス
  • 地名

上記製品の組み合わせにより、現場担当者は、該当文書の言語が分からない場合でも、文書を保持するか、現場に残すか、破壊するかを速やかに決定できます。Operation Upshot により、米軍現場担当者が、意思決定を改善するとともに、その所要時間を短縮できるようになりました。

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Upshot プロジェクトの各種コンポーネントと協力会社の詳細を示している、Plugfest でのワークシート